電線にあたっているマツの伐採@上田市上田新田

7月末に上田市上田新田で高圧電線に枝があたっているマツの伐採を行いました。

高圧電線には保護カバーが取り付けてありましたが、木に登って伐った枝を持って電線にあててしまうと感電してしまうかもしれません。そこで感電事故防止のためと仕事の速さから高所作業車をレンタルして作業することに。FRP製のバケットで足元は絶縁されています。

下から順に枝を伐り降ろします。電線だけでなく道路も近く気を緩められないので施工前後の写真しか撮っていなかったのですが、ご依頼主の大星太郎さま(ニックネーム)から作業中の写真をいただきました。ありがとうございます。作業にご興味を持っていただけてやりがいアップです。(笑) 

下から見上げるとこんな感じです。

一番下はNTTの電話線や光ケーブルが通っているゾーンです。見逃してチェーンソーでもあててしまったら一瞬で損傷してしまいますから、ひと枝ひと枝を切る前に目視確認が欠かせません。あと電線にからんでいる木の伐採はやはり高所作業車が自在にアクセスできて安全で仕事が速い上に楽です。

一番上の高圧線そばの作業写真は残念ながらありませんので、代わりに感電防止グッズを。

7000ボルトまで使用できる絶縁手袋と検電器です。絶縁手袋が枝などで破れないようさらに手袋をつけてます。これを装着すれば高圧線は6600ボルトなので直接持っても感電しないはずですが・・・。(汗や雨などで濡れるていると危ないです。)もう一つ気をつけないといけないのが、枝が高圧線2本に同時に当たったり、高圧線と下の低圧線や高所作業車のブームに同時に当たったりすると回路ができてしまい事故になるかもしれないことです。
作業前に検電器で樹木自体に電圧がかかっていないかも確認してみました。地上付近では当然何も反応しないのですが、高圧線(保護カバー付き)に接触している箇所から1~2メートル下で木に当てると何と反応するではないですか。ピーピーピーピーという断続音で低電圧(80~400V)を知らせてくれます。そして高圧線のほうは数10cmまで検電器を近づけると断続音が鳴り、保護カバーに当てるとピーーーと連続音で高電圧(400V以上)の反応です。バケットと手袋で絶縁されているとは言え、電気は見えないので怖かったです。(笑)

無事に根元近くまで伐り終えました。後日根元まで伐り、伐採木を片づけて完了です。

緊張感のある現場でしたが、ご依頼主様も長年の悩みが解消できたととても喜んでいただけたようでなによりです。ご依頼いただき誠にありがとうございました。

ー余談ー
伐採した日は最高気温が36℃くらいで日に当たるとかなり暑かったのですが、一つ気が付いたことが。昨年までの夏の広島では頭からも汗が多く出て目に入ってしまうのでおでこに布を巻いていましたが、上田は湿度が低いのでそんなことがなく、体全体も汗が乾きやすく大分快適というか楽なんです。(どちらも空調服は着ています。)このあと9月に広島(大崎上島)で仕事してきましたが、最高気温こそ上田より低いものの湿度と最低気温はかなり高く現場も家も久々の蒸し暑さで前半は体がきつかったです。今年は特に暑かったというのもありますが、広島では体の表面を湿気と熱でコーティングされているようでした。(笑)