傾いた高さ約16mの広葉樹を、手動ウインチで牽引して反対側へ伐倒しました。
向かって左側に傾いているのですが、左下には柑橘類が栽培されていて倒せません。反対の右側には傷むものがないので、こちらに引き起こして伐倒できれば早く済みます。右上にアンカーにできる樹があり、モーメント計算したら十分いけそうなので、手動ウインチ(スーパーチルS-7)で引っ張って伐倒することにしました。赤丸が伐採する木、青線が牽引ラインです。(普段チルホールと呼んでいるのですが、チルホールはカツヤマキカイの商品名なんですね。)
根元から3本に株立ちしているので、3回に分けて伐倒することに。
順番に伐倒していく前に、他の枝や幹に交差している枝はあらかじめ登って伐り下ろしました。1本目の根元付近は隣の幹と近すぎて切りづらいので、2本目の幹との間にスキマがある少し上に登って受け口と追い口を切りました。
1本目は重心が中央に近かったのでチルホールで20秒ほど引っ張ると倒せましたが、2本目は約1分半、3本目は約3分かかりました。チルホールのレバーを動かすのに力はそこまでいらなかったそうですが、ずっと動かすのに疲れたそうです。
3本目の切株です。途中でちぎれたりしないよう厚めのツルにしましたが、いい感じに引き起こせたと思います。
今回もトラブルなくイメージ通りに順調に進めることができました。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました!
動画も作成しましたのでご覧ください。