尾道市瀬戸田町の高根島にある、高根八幡神社様の御神木の縮伐を、2021年9月から10月にかけて行いました。
赤線で囲ったあたりの、本殿上空にかかっている高さ15~20mのクスノキ、カシノキ、モチノキなど4本を低くしました。
今回一番緊張したのが、クスノキの大枝が横向きで先まで到達できず、長く重いまま吊り切りしたことです。推定400kg前後の大枝を地上でブレーキをかけて止めるので、つり合いの原理により、吊るポイントから下までの枝と幹にはそれ以上(角度によっては最大2倍=800kg前後)の荷重がかかります。枝を吊っているロープはビンと伸びて鉄棒のように固くなっていました。器具を固定しているロープも、仕方ないのですが荷重を受けて締まる際の摩擦熱で少し溶けていました。
9月後半でもまだ暑かったですが、樹の上は割と快適でした。
推定10トン分くらい伐り下ろしましたが、無事完了できて本当にほっとしました。
高根島の関係者の方々には大変お世話になりました。ご親切に他のお客様を紹介してもらった上に案内までしていただいたり、本当にありがとうございました。狭い道をスイスイと軽トラで進まれるM様の華麗なハンドルさばきが印象的でした。
高根島はレモンやネーブルやミカンなどの栽培が盛んで綺麗な畑があちこちに見えて、お会いする方たちも栽培されている方が多く、どこか楽しそうな充実されている感じがしました。